・公務員の労働環境について知りたい方
・公務員にうつ病が多いか知りたい方
近年の公務員の労働環境に大きく影響を受けています。現実はかなり厳しいです…
「公務員なんて楽な仕事をしているくせにうつ病なんてだらしがない」
「公務員はうつ病になって休んでも給料がもらえるらしい」
「本当は元気なんだけど休んでいるだけじゃないの?」
そんな話をよく聞きます。
ですが、それは少し違います。
今回は公務員の労働環境の現実を含めてこの辺りについて書いていきます。
【公務員からの転職、おすすめサイト情報!】
もし志望する業界がある程度決まっているようであれば、その業界に特化したエージェントを使うのが、求人数的にもノウハウ的にも有利になります(企業へのコネも強いです)
私は専門性があり、待遇的にも恵まれている職業で転職がしたかったため、 管理系求人(経理、財務、人事等)の部門で業界トップのこちらのサイトをメインにしていました。
公務員の労働環境
労働環境と言うは色々な面から判断することができますが、
とりわけ、労働時間、ストレス、職場環境が大きく影響すると私は考えています。
まず労働時間については、ご存じの通り公務員が定時上がり、というのは昔の話。
もしお近くに市役所等があれば、夜の時間に見てみると大体電気がついていると思います。
以前こちらの記事でも書いていますが、
市役所に限らずおよそ18時~19時位に帰庁する方が多く、それ以上残っていらっしゃる方もかなりの数いらっしゃいます。
なので、労働時間と言う点では公務員だから短いということはありません。
次にストレスです。
これは住民等のお客様に対するストレスと、職場内や業者・他官公庁間とのストレス等いろいろありますが、
中でも住民に対するストレスはかなりのものです。
いくら丁寧に説明しても最後には
「人の税金で飯食ってるくせに」
「これだから公務員は」
この辺りが決まり文句になってきます。
理不尽な要求も本当に多く、窓口業務では一人のお客様で数時間時間を奪われることもあります。
民間企業でも当然あることだとは思いますが、
公務員と言う立場上強く出れないことや、どんな年齢や立場の方であっても対応しなければならないため
本当にいろんな方がいます。
ストレスは相当多いと考えて間違いないです。
職場環境についてはあまり触れられることはありませんが、
全体的に、「例年と違うことはしたくないし、できるだけ仕事はやりたくない」という風潮はあります。
受け持った担当業務以外のことはやりたがりません(でも気持ちはわかります)
なので、少しでも住民サービスを良くしていこう、少しでも世の中の役に立とう、と志高く入庁してくる方こそ、
そのギャップにやる気をそがれてしまうことになります。
そして、変えようと思っても変えられない、上司との意見の食い違い、古い組織体制にうんざりすることも多々あります。
うつ病は多いのか
そんな公務員ですが、精神的にまいってしまって休職する方が残念ながら後を絶ちません。
少し前までは若手でよくあったことなのですが、最近ではベテランでも病んでしまう方が多いです。
特に新人等であれば、社会人の生活に慣れなかった、公務員を甘く見ていた、等の原因は考えられますが(もちろん本当にきつかったら休むべきだとは思います)
何十年も同じ職場で働いてきたベテラン公務員が精神的にまいってしまう、というのは
最近になってまた少し状況が変わってきたな、と感じています。
そんな状況があるのかもしれません、まして部下が何人もうつ病で休職し始めたらなおさらです。
最近では本当に様々なことに配慮しなければならないため、上司の方が付かれているのは確かによく見かけました。
退職者に関しても、入庁数年の若手からそういったベテラン勢まで離職している方が後をたたなくなっています。
どう向き合えばいいのか
公務員がうつ病や精神的な病気とどう向き合っていくかは難しいです。
私はそういった状況になった時に無理して働くのは言語道断だと思っていますし、
なによりも自分を一番大事にしなければならないと考えていますので、
積極的に休職なり退職なりするべきだと考えています。
そういった状況にならないためには、
個人的には、職場にあまり期待しすぎない、事かなと思います。
公務員は定時上がれるものだ、私のやり方は認められるはずだ、そういった期待を裏切られることで少しづつストレスが溜まっていきます。
長いものに巻かれろ、ということではありませんが、それも一つの手段だとは思います。
ですがそれでも、自分で変えてやる、理想の職場を作っていく、必ず住みやすい街を作っていく、というアツイ思いがあれば変えられるかもしれません。
さいごに
少しマイナスな意見が多くなってしまいましたが、
正直10年以上公務員として働いてリアルに感じたのは、上に書いたようなことです。
現状を変えていくのは簡単なことではありません。
今の環境に順応しつつ、自分でできることを精いっぱいやる。
どこにやりがい、生きがいを見出せるかは人それぞれだと思いますが、必ず見つかるはずです。
参考になれば幸いです。