・公務員になろうか悩んでいる方
・公務員の実情が知りたい方
公務員として10年以上務めてきましたが、もし新卒に戻れるならもう公務員にはなりません。
安定した給料、定時帰り、単純作業…
これらがもはや大分過去の話であることはご存じの方も多いと思います。
ですが、いまだにそんなイメージを持たれて公務員を志望する方は今でも多いです。
公務員試験は難関ですので、そこを突破してようやく就職できた公務員、
それが実情を見てみるとかなり理想とはかけ離れたもので、入庁から数年でやめていく方がかなり多いです。
今回は公務員をお勧めしない理由について書いていきます。
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もし志望する業界がある程度決まっているようであれば、その業界に特化したエージェントを使うのが、求人数的にもノウハウ的にも有利になります（企業へのコネも強いです）
私は専門性があり、待遇的にも恵まれている職業で転職がしたかったため、 管理系求人（経理、財務、人事等）の部門で業界トップのこちらのサイトをメインにしていました。
近年の公務員事情
まず給料についてですが、
これについては安定して高水準であることは間違いないと思います。
ただ、大手民間企業と比べてしまえば見劣りしてしまいますので、
年収1000万を目指したい！勝ち組になりたい！ということであれば拍子抜けしてしまうはずです。
それでも一般事務職と言う身分と、3年程度あればベテランの域にまで達する仕事内容を考えれば
待遇としては申し分ないなと感じていました。
ボーナスも安定的に支給されるため、年間の収入が計算しやすく
将来のライフプランを作成しやすいです。実際ローンもとても組みやすいです。
給料についてはこちらの記事もご覧ください
次に定時上がり、と言う点ですが
これについては現状は定時に上がれない部署が大半です。
私がいくつかの部署を回っていた感想としては
おおよそ18時～19時位に帰庁する職員が多いのではないかな、と言う印象です。
公務員になったら17時には帰って自分の時間を謳歌したい、プライベートと仕事をうまく両立させたい…
と考えていると、部署によっては22時、国家公務員であれば日をまたぐことさえありますから、
定時上がりを前提として公務員になることはおすすめしません。
残業についてはこちらの記事もご覧ください。
公務員の仕事内容については、たしかに先ほども書いたように
その部署の仕事であれば3年程度でベテランの域に達します。
これはおよそ3年～5年で公務員の異動人事があることからも分かる通り、
仕事内容的には難しくはないけれど色々な部署を経験して、公務員としての素養を身に着ける、とういことなのだと思います。
ただし、作業的には難しくなくても
近年の人手不足、公務員の業務量の増加、財政難から
仕事量自体が増えてしまっていること、
住民対応等での対人ストレスが半端ではないこと、
今後のキャリアへの影響
公務員として長年働いていると、
色々な部署の色々な仕事を満遍なく身に着けることができます。
昇進も昇給も、通常であれば順当に進めることができます。
公務員として働いていくには十分なのですが、
仮に仕事内容やストレス等で、他の仕事に就きたいと思った時
本当に潰しがきかないのが公務員と言う前職経験です。
・民間で通用する専門性もない
・業務内容も民間規模からすれば狭い
元公務員の転職市場での評価は思っているよりも低いです。
もし、今後公務員を辞めて好きなことをして行きていきたい、
民間でバリバリ働いてお金持ちになりたい、
等があれば公務員になることは全くお勧めしません。
ご自分のキャリアをしっかりと考え、将来の目標に近づけるような経歴を選びましょう。
それでもおすすめしたい人
ここまで公務員をおすすめしない理由について書いていきましたが、
それでも公務員をおすすめしたいのは
一生公務員として働いていく覚悟ができている方です。
そして、何よりも住民のために仕事をすることを生きがいに思っている方です。
公務員の仕事内容は部署によって様々で、
その業務内容だけに生きがいを見つけることは難しいです（３年位で異動してしまいますし）
ですが、民間と違って直に住民のためになる仕事ができる、
営利を追求しないで住民サービスを向上させるために努力できる。
国を地域を、少しでも良くしていきたい。
そんな強い思いがある方であれば、公務員はおすすめです。
むしろ、なっていただきたいです。
そんなあなたであれば、必ずいい方向に変えていくことができます。
さいごに
長年勤めた公務員ですが、嫌な面もたくさんありましたし、良い面もやはりありました。
公務員と言う名前だけで志望するのではなく、
しっかり仕事内容やご自分の今後のことを考えて、
後悔のない選択をしていただければと思います。
