・公務員を目指している方
・公務員のリアルな現状を知りたい方
実際私はやめとけばよかった…と思い、10年以上務めた公務員を退職をしました。
難関試験である公務員試験をやっと突破してなった公務員。
一生安泰、恵まれた給料、定時帰り…
そんなことを想像して公務員になったけれど、実際は全く違った、と言う方多いのではないでしょうか。
今回は実際公務員として10年以上働き、その中で感じた公務員になるのをやめとけばよかったと思った出来事について書いていきます。
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公務員になるのをやめとけばよかったと思う理由
公務員試験の勉強をしている時は、
先ほど挙げたような一生の安泰や給料などを夢見てただひたすら勉強をしてきました。
ですが、実際働いてみたら全く違った、そのギャップが大きかったことが辞めとけばよかったと思う理由です。
ではどんなことがあったのか、次から挙げていきます。
残業の多さ
勝手なイメージですが、公務員と言えば、定時(17時)を過ぎたらすぐ退社し、アフター5を満喫する、という印象でした。
そのイメージのまま私が最初に配属された部署では20時帰りが常態化しているような職場でした。
民間企業の方から言わせれば、20時ごときで何を言っている、と思われるかもしれませんが、
そもそもが定時帰りをイメージしていたものですから、最初から出鼻をくじかれました、公務員、甘くないなと痛感しました。
10年以上働いて色々な部署を見てきましたが、
・18時30分~19時30分位でいつも帰る部署
・21時近くまで残っている部署
このような形で分布しており、およそ上から1:6:3位の割合の感覚です。
定時で帰れている部署の方が少ないです。
給料の低さ
年収についてはまた別の記事にも書こうと思っていますが、公務員の年収はそこまで高くはありません。
・新卒でであれば年収300万円位
・30代で年収500万円位
・課長級で年収700万円位
位の感覚だと思います。
公務員の給料は全て基準があり、公表されていますので計算して頂ければわかるかとは思います。
公務員で年収1000万に到達するには相当の役職になる必要がありますし、おそらく公務員全体のほんの一握りだけだと思います。
対人ストレス
公務員は後程紹介する異動の多さからもわかるように、
同じ部署に3年いれば大ベテラン、その課の仕事はおよそ分かる頼られる存在になれます。
ですから、仕事内容だけ見ればそこまで難しいものではない…ものがほとんどです。
ですが、私は公務員の大変さは対人ストレスにこそあると考えています。
・部署外との関わりのストレス
・部署内でのストレス
これらがあると思いますが、
私が一番嫌だったのは住民対応のストレスです。
部署にもよりますが毎日毎日クレームの嵐、鳴りやまない電話、浴びせられる罵声…
メンタル的にかなりこたえます。
公務員と言うだけで批判のマトにされ、最終的には『誰の税金で飯食ってんだ!』が決まり文句です。
人手不足
長年公務員として働いていましたが、
「うちの課は人手が足りています!」
と言っている部署は見たことがありません、いっつも人手不足で1人でも多く職員を配置してほしいと要望を出しています。
しかも最近になって拍車がかかっているような感覚があります。
と、言うのも
・精神的な病気による休職
・ベテランの早期退職
などが近年頻発し、公務員試験自体の人気は未だに一定の水準ではありますが、
という最悪の悪循環を生み出しています。
異動の多さ
公務員は3年~5年ごとに異動があります。
特に若手は頻繁に異動があり、10年いれば3部署位は回ることになります。
仕事がわかってきてこれから色々やっていこう…と思っている矢先、
突然異動になって、ゼロからのスタートです。
例え入庁10年目の中堅職員だったとしても、異動先では入庁2年目のほぼ新人に仕事を教わることになります。
私はこの専門性が積み上がっていかない環境が本当に嫌でした。
一般的な事務スキルは高まっていきます、それは間違いないです。
ですが、肝心の業務内容の部分では毎回毎回知識がリセットされます。
業務の効率化も、改革も、新たな施策も、やれるようになる頃には異動になりますから、やる気になりません。
さいごに
公務員は確かに安定していますし、他業種に比べたら給料が高いという面はあります。
福利厚生もしっかりしています。
ですが、本当に専門性をもったやりがいのある仕事をしたくて、それ相応の手当てをもらいたければ、公務員と言う仕事は合わないかもしれません。
公務員の仕事をしながらでもそれらを達成することはできたのかもしれませんが、私は転職、と言う道を選びましたし、全く後悔していません。
参考になれば幸いです。